忍者ブログ

庭園日記

「 ミニコラム 」

[PR]

2025.05.06 Tuesday 17:54

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

読み解く技術--映画・漫画コラム④ 

2008.08.29 Friday 13:39

  「*開かれた終り」に代表されるように、作品を読者の解釈に委ねる姿勢は実に結構だ。作品とは読者に伝達するものとは限らない。勿論、客観性を欠いた作品は作品としては十分ではないが、それは作者と作品の基準で決定される。
 何故ならば、作者から読者へと伝達されるものは必ずしも一致せず、正しく伝わる必要は無いからだ。
 作品とは作者の手を離れたテキストであるから、それをどう享受するかは読者次第である。つまりそれは結局のところ、読者に読み解く技術を要求することでもあるのだ。

 *開かれた終り--明確な結末ではなく、読者の解釈に委ねる結末のこと。典型的な例は旧劇場版のエヴァンゲリオン。

PR

個性の発見--映画・漫画コラム③

2008.08.26 Tuesday 05:30

 もっとも、個性にも定義があるのは周知の事実。

 まだ私自身到達していない領域だが、あえて言うと個性とは個性を隠すことから始まると推測する。

 人間の心理の見地から解釈すると、人のエゴとは所詮隠せないもので隠そうとすればするほど強調される。つまり徹底して個性を排することで逆にこれで個性が滲み出るのだ。伝統芸能ではまず「自己」を消すことから始める。
 個性とは一旦隠れるものなのだ。新しさ、面白さ、即興性を要求しているのは芸術ではなくむしろマスメディアである。

一級品なるもの--映画・漫画コラム②

2008.08.22 Friday 13:37

 引き続き、古典を読むこと。ここではジャンル嫌いにならない心掛けについて述べる。
 ジャンル嫌いにならないためにまずは、各分野の古典に触れることだ。アニメ・漫画・映画・美術・音楽・文学・娯楽小説にせよ、ジャンル差別をせずそれぞれの分野の古典を観る・読む・聴く。
 私はアニメは普段観ないが、それでもそのなかでもメジャー作は深く、面白い。
 無論、全ての芸術に等しく触れることは出来ない。しかしここで言いたいのは「洞察」、つまりは芸術を知ることについては一応の教養を得ていくということなのである。

名著を読む喜び--映画・漫画コラム①

2008.08.18 Monday 18:11

 自分の意見を練る前にまず先人の教えを学ぶ。「はじめに言葉ありき」である。

 古典を指す「Classic」は本来、一級品の意味。古典には一級品の価値がある。

 名著を読む喜び、もしくは「名著が読める喜び」。名著が尊重されなくなっている反面、今は本が簡単に入手出来る時代なので、例えば私などでも学校の教科書に名を刻まれるようなパスカルやモンテーニュなどの名著に触れることが容易になった。

 映画/漫画を作る・書くにしても名著には触れる。今は様々な作品があるから、これは所謂「名作」を書きたい人に勧める方法だと先人の言葉に付け足しておく。例えば、映画監督の黒澤明、漫画家の石ノ森章太郎や手塚治虫等はそうしている。

 二番煎じではなく本来の意味でのクリエイティブな活動をしたいならば、古典を読むとよい。
PREV2 3 4 5 6 7 

忍者ブログ

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

フリーエリア

最新CM

[03/25 黒い稲妻]
[01/16 黒い稲妻]
[10/25 黒い稲妻]
[10/16 黒い稲妻]
[09/22 黒い稲妻]

最新TB

プロフィール

HN:
Tarkus
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

OTHERS

Powered by [PR]
Designed by TABLE ENOCH