まず初めに断わっておく。今までさんざん偉そうなことを書いておいて、私は漫画と小説、つまり物語について門外漢だ。小説も月一冊ほどで、漫画も三ヶ月に一冊のペース。つまり、無知である分野に対して「もし私が書き手ならばこう書きます」程度の意見を今まで書き記してきたわけだ。
自分が作品を書く場合、まず相当漠然としたアイディアから発する。森博嗣が言うには、伝えたいアイディアが上手く具体的に表現出来ない場合、そのアイディアは絵と物語で表現が難しいものであるという。アイディアと表現力が一致するとき、初めて固まったアイディアが生まれるのが経験則。私みたいなタイプの場合、その抽象的なアイディアをしっかりと全部書き溜めておき、それを後で見直して作品にするといったところだろうか。何にせよアイディアを熟させるのに時間を掛ける。
俺の専門学校の先生も言ってたけど、実際に今のアイディアを後から見る事によって、良い作品が出来ることはよくあるらしいよ。