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庭園日記

「 ミニコラム 」

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2025.05.06 Tuesday 14:51

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個性と客観の一致

2009.03.11 Wednesday 05:52

 忌むべき「大衆」という概念が存在する。それが客観を排斥し、個性を弾圧する。なぜならば、個性と客観とはイコールであるからだ。そもそも個性的であるためには客観を学ぶことから始まるというのに、それをおろそかにするということはただの不遜に過ぎない。大衆とは個性的でも客観的でもあろうとしない人間の不安が表出したものではないだろうか。
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「マグマ」という集合体

2009.03.10 Tuesday 06:05

 マグマの展開するジャズ・ロックは多様な音楽ジャンルを参照した、けして他のアーティストの追随を許さない、マグマ独自の音楽哲学に基づいた芸術である呼べよう。
 高度に抽象化されたメロディの織り成す世界観と、マグマが自らの楽曲のために考案した人工言語「コバイオ語」。マグマのなかにおいてヴォーカルとは枢軸ではなく他の楽器の一つとして調和されている。
 私はマグマの楽曲にラヴェルの「ボレロ」を見出す。それは「流す」音楽ではなく「音が語る」音楽という意味だ。

ELP「タルカス」にまつわる瞑想

2009.03.10 Tuesday 05:50

 英国シンフォニック・ロック・アーティスト、エマーソン・レイク&パーマーに「タルカス」という名曲がある(私のハンドルはこれに由来)。まず20分以上にも渡るクラシックを意識した長編組曲で、そのアルバムの歌詞と挿絵にひとつの物語が敷かれている。
 それは「タルカス」と呼ばれる『ウルトラマン』に登場するような怪獣戦車が、立ちはだかる怪物を次から次へと打ち倒して行き、最終的には母なる海へと還る物語。これはまず曲そのものが先に完成されており、それから物語と「タルカス」という名前を授けたそうだ。
 「タルカス」という呼称のセンス、クラシックに肉薄する技巧、重厚感あるメロディ。「タルカス」の極みはハモンドオルガンによるクラシックというコンセプトを完成させてしまったことにある。「SF」という分野が文学として認められたように、プログレが立派なクラシックに相当する古典楽曲であることは疑いえないだろう。

ポストモダン芸術の恣意性

2009.03.08 Sunday 18:35

 アメリカ文学者・巽孝之は、プログレッシヴ・ロックは「ポストモダン・クラシック」とも呼べると語る。確かにプログレはクラシックを思わせる組曲編成、前衛的なサウンド、他楽曲の引用で構成されている。十分に「ポストモダン」的で、形式自由・ジャンル横断の「キメラの音楽」である。ただ、その異種配合という手法は恣意性を含んでいるのは確かだ。

ポスト・エンターテインメントジャンル

2009.02.27 Friday 16:53

 『新世紀エヴァンゲリオン』以降のアニメ/漫画作品に見出せる思想性。ライトノベルの「セカイ系」文学も勿論だが、アニメと漫画が残した遺産である、物語世界の構築(俗に言うところの「世界観」)、キャラクターという記号、作品の量産性・大衆性は別の芸術分野へ還元出来るものかもしれない。
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