『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の広告に「ネブカドネザルの鍵」「ヴァチカン条約第○○条」といった宗教的なキャッチフレーズが書かれていたそうだが、この手の宗教・神秘主義の知識を楽しむにはやはり『フーコーの振り子』が面白い。テンプル騎士団、ホムンクルス、賢者の石、薔薇十字団、グノーシス、カバラ、聖杯といった宗教のスノッブがずらりと並べられていて、知識を楽しんでいくだけでもう読み終えることが出来る。
『ダ・ヴィンチ・コード』と趣向が似ているように見えるが、エーコの方はもっとジョークやユーモアをこめてフィクション(=作り事)の前提で宗教を語っているため、それほど宗教関係者の間で取り沙汰されることもなかったのでは? 良心的な方だと思う。
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