宇野常寛『ゼロ年代の想像力』(ハヤカワ書房)
東浩紀『動物化するポストモダン』『ゲーム的リアリズムの誕生』(講談社現代新書)
佐々木敦『絶対安全文芸批評』(INFASパブリケーションズ)
大瀧啓裕『エヴァンゲリオンの夢』(東京創元社)
「文学の時代に終わりが近づき、アニメや漫画にとって代わられる」議題のサブカル評論たち。
大瀧の『エヴァンゲリオンの夢』はエヴァのスノッブ面での種明かしといった内容だ。それによると、オープニングの「残酷な天使」は堕天使ルシファーを指しており、初号機の12枚の羽根は新たなる神話を作るルシファーを示すものらしい。意外なところでは監督がセフィロートの樹の解釈を間違えており、本来立体図像であるセフィロートの樹が劇場版では平面になっているとのこと。
「エヴァ」の映像面ではヴィスコンティ、ゴダール、寺山修司、実相寺昭雄等がモデルに使われている。エントリー・プラグのデザインは同時代のアニメ・SF作品ではなく現代美術の作品にそのまま同じものがあるらしい。
他にも映画『2001年宇宙の旅』『ツイン・ピークス』の影響もあるようだ。
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