「鳥籠が鳥を探しに出掛けて行った」(吉田仙太郎訳)
「わたしはがんじょうな金槌を持っている。だがそれを使うことが出来ない。柄がまっ赤に焼けている」(辻瑆訳)
カフカのアフォリズム(=箴言集)。上に挙げたような奇抜な比喩が他にも沢山、乗せられている。深く内容をくみ取ろうとせず、詩のように言葉の戯れに身を任せるとよい。すると、意味を追求せずともカフカの独自の論理が伝わってくるはずだ。
訳:
吉田仙太郎訳『夢・アフォリズム・詩』(平凡社)
辻瑆訳『実存と人生』(白水社)
池内紀訳『ノート1万里の長城 カフカ・コレクション』(白水社uブックス)
池内紀訳『ノート2掟の問題 カフカ・コレクション』(白水社uブックス)
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