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庭園日記

「 メタフィクションの魅力 」

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2025.05.06 Tuesday 19:44

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メタフィクションの魅力

2008.10.05 Sunday 15:25

 メタフィクション、詳しい定義は私も理解していないが、つまるところ小説について述べる小説のことらしい。確かにメタ的と称されるレムの『完全な真空』やボルヘスの『伝奇集』は架空の小説を紹介する小説だ。どうにもこの手の既存の小説形式を逸したポストモダン文学は研究者もしくは小説以外の読書家に読まれることが多いらしい。彼らはごく一般的な小説では満足しないのだ。
 小説の定義を超えて多様なジャンルを小説に含めたいあなたには是非思想書、特にライプニッツの『モナドロジー』、ホッブズの『リヴァイアサン』、スピノザの『エティカ』を読んで頂きたい。フーコーなど現代思想も哲学というより文学の側面が強いらしい。これらはフィクションとして読むとまた違った視野で読めて面白い。
 なんでも、ボルヘスは宗教もオカルトも哲学も全て文学作品として読んだそうだ。彼の作品世界に惹きこまれると小説の定義が分からなくなってくる。
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